【前回のあらすじ】
自分には不釣り合いの美女と遭遇。
異国の彼女に徐々に惹かれていく。
そして、彼女の荷物を置くために、彼女宅に向かうことが決まった。
女「大丈夫?」
彼女が俺の顔を覗き込んで聞いてきた。
どうやら疲れた顔をしていたらしい。
10キロ位あるマットレスを持って30分近く歩いていた。
疲れるのは当たり前か。
彼女の最寄り駅に到着する。
静かで良い街だった。なかなかセンスがある。
部屋の前まで到着する。
部屋が汚いから外で待って欲しいと言われる。
大人しく外で待つ。
暫くすると彼女が部屋から出てきた。
「こんな恰好でごめんね」と笑う彼女。
充分美しかった。
そこから眠らない町に移動する。
眠らない町に到着。
ローカルでは考えられない人の数だ。
雷「迷子になるから手を繋ぐよ。」
女「手を繋がなくても大丈夫。」
即にコミットしないマインドだったが、彼女が欲しくなってきた。
自然とハンドテストをしていた。
しかし、結果は失敗。
正直かなり落ち込んだ。
人ごみを押しよけながら繁華街に向かう。
彼女がナンパされてどこかに消えてしまわないか不安だった。
無事飲み屋に到着する。
店員「飲み放題にされますか?」
今日は、この場を楽しむのが最初の目標だ。
雷「2時間の飲み放題でお願いします。」
本来は1時間の会話配分がベストだと思う。
話し過ぎると即から遠ざかるのは、薄々気づいている。
でも、少しでも長く彼女と話していたかった。
雷・女「乾杯!」
ワインで乾杯する。
彼女と出会って2時間以上経過していた。
少しずつ深い話をしていく。
心の距離が近づいているのを感じた。
雷「日本人とエッチしたことある?」
女「一度だけあるわ。クラブで知り合った男。」
雷「どうだった?」
女「It was quick.」(早かったわ。)
雷「笑わせないで。お腹痛い。笑」
女「でも、そうだったんだもん。」
少しずつ性の価値観トークに移っていく。
雷「興奮するシュチュエーションってある?」
女「あるわ。」
雷「それはどんな感じ?」
女「既婚者とエッチするの。エッチのあと、彼は結婚式に向かうわ。」
雷「それはしたこと・・」
女「あるわけないじゃない!笑」
あぁ、会話が普通に楽しい。
本当に楽しいと、もっと欲しくなってしまう。
即ではなく、純粋に抱きたくなってしまう。
雷「今日は声掛けて良かったよ。」
女「ありがとう。」
雷「こんなに楽しいとは思わなかった。だから今夜は一緒にいて欲しい。」
女「ごめんなさい。」
雷「そっか。」
女「フランス人は、セックスに対して開放的だと思うし、昔の私もそうだった。でもね、昔それで傷つけた人がいて、今は成長したの。」
打診は通らなかった。
彼女が終電を調べ始める。
あぁ、これでゲームオーバーか。
でも、本当に抱きたいと思える女性に出会えた。
だから、まだ諦めない。
最後はカッコ悪くなっても泥臭く行こう。
店員「これが領収書です。」
雷「ちょっとトイレに行くね。」
終電まで残り15分。
トイレで気合いを入れ直す。
最後は、泥臭く粘ってみるか。
失うことを恐れない強気のマインドに変えた。
美女だろうが関係ない。
嫌われても良いから粘ろう。
粘るには十分価値のある女だ。
席に戻ると、彼女は俺を心配している様子だった。
女「大丈夫?」
雷「ありがとう、大丈夫だよ。」
雷「あのさ、実は俺、フランス人と経験ないんだ。」
女「あら、そうなの?」
雷「君と話せて本当に楽しかった。だから、初めては君になって欲しい。」
ストレートに気持ちを伝えた。
彼女の顔が変わった。
女「いいわよ。ありがとう。笑」
周りの雰囲気が変わった気がした。
目が合って見つめ合う。
彼女の唇に触れる。
10秒間くらいキスをしたのだろうか。
女「この後どうする?」
雷「とりあえず、ここを出ようか。」
会計を済まして店を出る。
彼女の前に手を差し出す。
さっき拒否されたハンドテストだ。
ホテル街に向かって手を繋いで歩く。
彼女と目が合うたびにキスをした。
ホテルのロビーに着いた。
別のカップルが受付をしていた。
待っている間も彼女とキスをする。
女「見られちゃうわ。笑」
雷「見られるのも好きなんだろ。笑」
女「もう、バカ。笑」
男「君は僕のフランス人代表になるんだから頼むよ。」
女「分かっているわ。笑」
彼女が優しく俺にキスをした。
//エピローグ//
町で声をかけた美女と、数時間後にホテルに行くなんて夢みたいだ。
ナンパをしていなければ彼女とは出会えなかった。
いや、英語を勉強していなければ、ここまで来られなかった。
英語とナンパを2つ組み合わせて、今回の結果になった。
18歳の時、あるきっかけで語学の勉強を始めた。
最初は、下手くそと皆に笑われた。
簡単な単語の発音を間違えて笑われた。
「こんな事も分からないの?」という風に見られた。
それでも地道にやってきた。
才能が無い自分は、地道にやるしかない。
スタートしたのは遅かったが諦めなかった。
だからこそ今がある。
スティーブジョブスの言葉で、「点と点を繋げる」というのがある。
点はどこかで繋がって線になる。
しかし、その点がどこで繋がるは分からない。
自分の過去を振り返った時に初めて気づく。
あの点と点が繋がって線になり、今を作っていることを。
その点は魅力的ではないかもしれない。
でも、違う点と結びついて、素晴らしい線になるかもしれない。
今回は、英語とナンパが結びついて線になった。
10年前の自分では、想像できないようなことが起こった。
ナンパという点も、他の何かと繋げたら素晴らしい線になるだろう。
それを探す旅もありかもしれない。
「You have to trust that the dots will somehow connect in your future.」
(我々は今やっていることが、いずれ人生のどこかで繋がって実を結ぶだろうと信じるしかない)
By Steven Jobs
以上、閲覧ありがとうございました。

raiden

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